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私は私のお母さん第10話『GW2人きりの夜(夜のお楽しみ編)』

  • 2019年9月30日

「そろそろ、お風呂入らなきゃ、だよね?」
時刻は20時を回り、例によって例の如く小説執筆に向けて資料を作成していた私の元に、ユミがもじもじしながらやって来た。
来た!と思った。ここでの対応を誤れば、このゴールデンウィークが、『めくるめく百合百合地獄』へと化してしまう。連休明けには、私もしっかりちゃっかりキマシタワーに住居を構える事になってしまいかねない。
もちろん、研究は充分にしてきたつもりだ。以下に、その研究内容を記そう。

💔【完全拒否】
キスやえっちな事はおろか、ボディタッチすら許さない。貞操の危機はほとんど無いが、ユミとの関係が微妙になりそうである。これを採用するのであれば、そもそも、ユミんちには泊まりに来ていない!だからこれは、魅力的だが採用する事は出来ない★

💝【無条件開放】
ユミの求めるがままに、総てを開放する。ユミとの絆は極めて強固になるが、これを採用するのは、如何に女の子同士とはいえ、弘毅君恋人に申し訳が立たない。故に、これを選ぶ事は不可である★

💖【条件付き開放】
だから、必然的にこれを採用する事となる。しかし、その内容は多岐を極め、学説も紛糾している。
以下に我妻小雪説を紹介しよう。

【我妻小雪説】
[認める事例]
一緒にお風呂に入る
(軽い身体の洗いっこを含む)
一緒に寝る
(裸で寝る、軽いボディタッチは可)
軽いキス

[断固拒否事例]
手や胸などを使った洗体プレイ(←性風俗店か!)
生殖器を触ったり舐めたりする行為(←ここまでくると、もはや友達ではなく、恋人の行為である)
べろチュウフレンチキス(フレンチキスも恋人の行為である)

余談になるが、『フレンチキス』の正しい意味をご存じない向きが多いように見受けられるので、紹介しておこう。
『フレンチキス』=『ディープキス』=『べろチュウ』である。
しかし、このフレンチキスという言葉は、日本に輸入当初、誤った意味で伝わってしまった。
『フレンチキス』はその語感から『フランス流のポップで軽いキス』とされていたのである。
実は、フレンチキスとは、イギリスで生まれた英語である。その意味はっ!
『フランス人どもような、どエロいキス』なのである。残念!
そう、『フレンチキス』とは、イギリス人がフランス人を侮辱するための言葉だったのだ。
軽いキスを表すには、バードキスという言葉があるので、こっちを使うと良いよ。ちゅんちゅん🐦

閑話休題。
ユミにはしっかりと言いくるめておかなくては。
「良ーい、ユミちゃん?一緒に、お風呂に入るのは許そう!背中流すとか、そのくらいならば認めても良い。でも、変なプレイじみた事しようとしたら、荷物纏めて田舎に帰らせてもらうからね!」
「ふええぇぇ――――っ!まさか、おゆきちゃんの方から、お風呂に誘ってくれるなんて――――💕感激だよぉー☆お風呂はハードル高いから無理だって思ってたから〜♪」
顔をくしゃくしゃにして喜ぶユミ。これが破顔一笑というヤツか。しかし、ひょっとして?
私、やらかしちゃった?本来、詰まないはずなのに、わざわざ、詰む方に逃げてしまった★フェアリー詰将棋かよ!
「裁判長、異議あり! それは誘導尋問ですっ!」
「『そろそろ、お風呂入らなきゃ、だよね?』のどこに誘導の要素があるの?」
「そ、そうでした」
確かに、ユミの言葉を誘導と断定するのは曲解きょっかいに過ぎる嫌いがある。
あ〜、どうしよう。時間よ戻れっ!
って私、時間跳躍者タイムリーパーじゃん。よし、ここは!
と、考えて思い留まる。ユミをここまで喜ばせておいて、なかった事にするのはひどいのではないか?
もしユミが卑怯な手段を使って、私を追い込んだのであれば、躊躇ちゅうちょなく、躊躇ためらいなく時間跳躍タイムリープする。でも今回は、私が勝手に転んだのである★だからこれは受け入れるべきだと思った。
あと正直言って、ユミとだったら軽いキマシ展開ならアリだと思っていた☆
「ねえ、今から一緒に入ろっ♪」
ユミに催促され、苦し紛れに、
「すまないが、依頼人との待ち合わせの時刻が近づいているので、そちらに向かわなければならない。その件に関しては今度ゆっくりと語り合おう」
と言ってみたが。ユミはにこにこと繰り返す。
「一緒にお風呂入ろっ♪」
ですよね〜♪ガン無視しますよね〜♪
ヤバい、もう断る手段がない。せめて、最後の抵抗を試みる。
「お願い!私に10分だけ、時間ちょうだい。10分経ったらユミも入って来て良いからっ!」
訝しげな顔をするユミ。
「なんで一緒に入っちゃダメなの?まさか、10分経ったら私と入れ違いに出ようって魂胆じゃ?」
「それは、絶対しない!約束する。だから……」
ユミは暫し、考え込んでいたが。
「わかった。おゆきちゃんが入って10分経ってから入るよ」
折れてくれた。助かった〜。
着替えの下着やらパジャマを用意していると。
「ごめんね〜、気が付かなくて」
ユミが背後から、声を掛けてきた。なんの事だろう?
「私と一緒だと、シャワーオナニー出来ないもんね?」
なんですと―――っ!
「なっ!ちょっと、違うからっ!」
「シャワーオナニーした事ないの?」
「知らないっ!」
そちらを見ずとも、ユミがにやにやしている様子が伺えた。女子高生の皮をかぶったおっさんめ!

どうしてこうなってしまったのだろう?
ゴールデンウィーク、ゆみの家で過ごす事になってしまった。早まった事をしてしまったのではないか?
ユミの家族は親戚の家に行き、今夜は2人きり。私は、初めて入った家で、シャワーを浴び、シャンプーなんてしている。
私がいつも使っている安物シャンプーの『メソット』とは違う高級感漂うシャンプー。あ、なんかいい匂いだな♪私みたいな貧乏人には、勿体ないくらい。遠慮がちにシャンプー液を手に取って、髪につけて洗う。髪を洗い流す。
「あれっ、石鹸は?」
見あたらない。石鹸を用意してないなんて、うっかりさん?
ううん。そんなはずはないだろう。シャンプーボトルがこんなにあるんだし、ひょっとして……。
やっぱり、ボディソープだ。ハンドソープなら使った事があるが、ボディソープなんて高価なモノを……。
うちは、ほぼミルク石鹸一択である。一時期、薬用石鹸Aqoursだった事もあるけれど、あの匂いは慣れなかったな。
おお、泡で出てくるぞ!なんか嬉しい。うちのミルク石鹸では、この泡立ちは不可能だ★
顔だけ先に洗った後、ボディソープをしっかりちゃっかり泡立てて、スポンジで身体を洗っていく。泡立ちの差が歴然で、洗っていて楽しい♪
これが、王侯貴族と平民の差なのね、とか思ってしまう。
夢中になっていると、ガタッと音がして、驚いて振り向くと、ユミが一糸纏わぬ姿で、浴室に入ってくるところだった。
しまったー!ボディソープのあわあわが楽しくて夢中になり過ぎたーっ!
身体を洗い終わって、お風呂に浸かってやり過ごす計算だったのに、予定が狂ってしまった★
「おゆきちゃん、ごめん。シャワー浴びるね」
「ど、どうぞ」
邪魔にならないように右側に避ける。
ユミがシャワーを浴びると、雫が私の方にも降り掛かってくる。
シャワーを浴び終えたユミは、私の背後へと回り込む。
「背中洗ったげるね?」
と、私の右手にあるスポンジに手を掛ける。
人に背中を洗われるなんていつ以来なんだろう?修学旅行などを除くと、お母さん以外の人とお風呂に入った記憶なんてないし。
肩から背中そして腰と丁寧に洗われていく。なんか気持ちいい♪
「お尻洗うから、おゆきちゃん立って〜☆」
「えっ、お尻は良いよぉ〜★」
「洗ってるだけなのに、恥ずかしがるのは、却って変だよ?大丈夫!女の子の大切なところは指一本触れないから☆」
「そ、そう?」
確かにエロいとか、そういう感じじゃないし。
素直に立ち上がる。
ユミの持つスポンジは、お尻から太腿の裏側を経由して、太腿の内側に滑り込んできた。
ビクッ、と身体を固くする。が、デリケートな部分へは向かわず、内側から前の方を洗い、一旦手が引き抜かれて、太腿の外側から下の方へと移っていく。
足首から足の甲を洗われた後。
「左足上げるよ〜」
私は壁のタイルに手を当ててバランスを取りつつ、左足を膝から直角に上げる。正直、足の裏を洗われるのは、かなり恥ずかしいのだが、恥ずかしいがる方が恥ずかしいと思い……。
「うひゃひゃひゃひゃ♪」
「ちょっと、動かない!」
「むりむり、くすぐったくて無理だからっ!」
ユミは容赦なく、足の指の間までしっかり洗われた。ある意味、服の上から胸を揉まれるよりも恥ずかしかった。
大切なところは、ユミが入って来る前に洗ってたので、シャワーで洗い流して、選手交代。
今度はユミを洗ってあげる番である。
ユミがイスに腰掛け、私はユミの後ろで膝立ちになる。お風呂マットが敷かれているので痛くない♪
「あれ?シャンプーからしないの?」
「えっ?シャンプーは身体洗った後だよ?なんでそんな事聞くの?」
「だってさ、身体洗った後でシャンプーしたら、髪の汚れが流れて行くでしょ?」
「洗い流したら済むよね?」
「その分お湯多く使うから……」
うっ!無意識に貧乏アピールしている★
「おゆきちゃんは細かいねえ♪」
ユミが笑って、ちょっとホッとする。
背中全体を洗い終わったところで、
「ねえ、前も洗ってもらって良い?」
と訊ねられる。
「えっ?前は自分で……」
「あのね?私は、『えっちな事して』って言ってるんじゃないんだよ?『身体を洗って』って言ってるんだよ?」
ううっ、私が意識し過ぎなのかなあ?
「うん、わかったよ。ユミちゃん、こっち向いて」
ユミが一度立ち上がってこちらに座り直す。真っ先に、その胸に目がいった。
「ユミちゃん、おっぱいおっきくて良いな〜☆」
「おゆきちゃん、乳首もちっちゃくて可愛い♡色も薄い桜色で良いね🌸」
褒められ照るのかな?テレテレ♡褒められたら、褒め返さなきゃだよね?
「ユミちゃんの乳首だって、ちっちゃくて桃色で可愛いよ🍑」
口に出してしまってから、ハッと気付いてしまう。私ったら、なんて破廉恥な発言をしてしまったの〜〜〜っ!
裸で向かい合ったまま、2人して顔を朱にして照れている。
いや、自分の顔は見えないのだが、ほおの熱さから、真っ青になっているとは考えにくい。
あ〜っ!何なの、この羞恥地獄は?
でも案外これは天国なのかもしれない❤(ӦvӦ。)

ユミのからだを洗ってあげ、更に髪まで洗ってあげた後、2人で向かい合って、湯船に浸かった。
ユミはシャンプーやら、リンスやら、トリートメントやらに、やたらめったらこだわりがあるらしく、『キューティクルがどう』とか言って、私にも熱心に奨めてきたが、
「シャンプーなんて、髪の汚れさえ取れたらそれで良いでしょ?」
と言う私の言葉に暫し絶句し、
「小雪さん、女子力低すぎ!」
と言われてしまった。『女子力低すぎ』は結構な言葉である。
「得意料理が、カップラーメンとレトルトカレーの裕美さんには言われたくないな」
「でもご飯は炊くのに成功した事あるもん🍚」
「飯盒炊爨はんごうすいさんじゃないんだから、成功して当然でしょ?ってか、失敗するの?もしかして裕美さん宅は、はじめちょろちょろ中ぱっぱ、ってヤツ?」
「かまどじゃないしっ!」
などという、超ハイレベルなやりとりを終え……。
「ユミちゃんの料理の腕前って、相当ひどいんじゃないかな?」
「そ、そんな事ないよ?イマドキの女子高生はこんなもんだよ?」
「謝れ!この惑星に普あまねく存在するイマドキの女子高生に謝罪しなさい。炊飯器でご飯炊くのを失敗するのが普遍的な女子高生の姿であるとは到底考えられない!」
「自分では中の下くらいだと思ってるんだけれど?」
「中の下は私レベルっ!ユミは下の下の下下下の鬼太郎だよっ!」
「そんなにひどいのか〜★」
「大丈夫だよ。私がついてる。私の得意料理の鍋を伝授しよう🍲」
「な、鍋物!初心者にはハードルが高過ぎませんかね?ほら、ラブラブライブ!の話の中でも……」
「はっ、確かに!南ひよこちゃんが、テンパってチーズケーキぶっこんだり、星空蘭ちゃんが初っ端に乾麺大量投入して、水分がみるみる減っていったりしてた★」
この後、他のメンバーの活躍により、鍋は見事復活☆無事美味しく食べられましたとさ、めでたし、めでたし♪
「あれは作り話だと思ってたけれど、こちらにおわすは、カレーに具材及び水を大量投入して、見事に薄味に仕立てあげてくれた、華麗なる破壊者カレーブレイカーだからな。投入系はヤバいかも(汗💦)」
「うん、鍋物は3年くらい修行して、調理の技術を極めてから挑戦してみるよ」
投入系ではなく、壊滅的な調理技術の持ち主であるユミが、作れそうな料理。ピコーン💡今、確かに神の声が聴こえた☆
「ふっふっふ。生ゴミ製造機メーカーのユミちゃんでも作れそうな料理を思いついたよ。ボクに総てを任せてくれたまえ」
「最大級にディスられてる気がするんだけれど?」
まあ、最大級にディスったからね♪
「余ったご飯と卵で簡単に作れるお手軽料理」
「わかった!卵かけご飯だ♪」
「卵かけご飯って料理なの?」
「でも卵かけご飯のレシピ本あるよ📖」
「じゃ、じゃあ料理なのか。でも、私のお奨めは違う。その料理の名はっ!炒飯」
ドーン!
「ご飯残ってたら私、長谷炎ながたにえんのお茶漬けの素使うし?」
ドヨーン⤵
白熱したバトルが続いたが、お茶漬けにはもはや返す言葉がなかった。
5分40秒ノックアウト勝ちで、赤コーナー高橋裕美ダメ料理王の防衛とあいなった。

「あっついね〜♪」
ユミが立ち上がって、お風呂の縁に腰掛ける。私もそれに続く。ふくらはぎから先をお湯に浸けたまま、身体の熱を逃がす。もはや、裸を恥ずかしがるような時代でもなかった。
「で、なんで料理の話になったんだっけ?」
ユミが訊ねてくる。
「えー、なんでだっけ?」
ちょっぴり逆上のぼせかけの頭では思いつかなかった。
「わっかんないよねー♪それでね……」
そう言うとユミは身体を私の方へ寄せ、左腕を私の右腕に絡めてきた。
身体がビクッ、っと反応し身を固くする。
刹那、組まれた腕を振り解こうかと思ったが、様子をみる事を選択した。
それでも私の僅かな反応に、ユミは表情を曇らせる。
「やっぱりおゆきちゃんは、私に触られるの嫌?」
ユミとは良好な関係を築きたい。けれども、だからといって安易に身体を許す訳にはいかない。ここは慎重にも慎重を期す必要がある。
「嫌ではない……と思う。でも、ユミが急速にパーソナルゾーンを詰めてくる事には警戒している。腕を組むのは友達の距離ではなく、恋人の距離だ!」
「そっか……★」
私の言葉を受けてユミは腕を抜こうとしたが、私は右腕を脇にくっつけるようにしてユミの腕を捕まえた。
ユミが私の顔を見る。『どうして?』とでも言いたげな表情だ。
それに対して、私の言うべき事は決まっていた。
「ユミの告白の返事してなかったよね?遅くなってごめん」
ユミの表情は、緊張のそれへと変わる。
私は右の掌をユミの左の掌へ合わせて指を絡め、その手を自分の胸の谷間へと―――という程のモノはないけれど、一般に胸の谷間と呼ばれる部分へと―――持っていく。ユミの左手の甲が胸に触れる。
私はユミの顔を、その大きな黒目勝ちの目をしっかりと見ながら口を開く。
「私の恋人は河野弘毅君で、ユミは立ち入れない……」
ユミの瞳が、瞬間、チカラを無くしたように見えた。口を開きかけるユミだが、間髪《かんはつ》を入《い》れずに、
「でもっ!ユミは唯の友達でもない。友達以上恋人未満の位置にいる。だからっ!」
絡めた右手を解きながら立ち上がる。右手はユミの背中へと回され、背を押すようにして、ユミを立ち上がらせ、こちらを向けさせる。そして左手もユミの背中へと回し、ユミを引き寄せつつ自分も歩み寄る。軽く抱き締める。ハグ。胸と胸が密着し、私の胸板が―――悲しい事にその表現がぴったりくる―――ユミの豊かな乳房を押し潰す。
私の右手がユミの背中から頭部へと滑り、それで理解したのであろう。お互いの顔と顔が近付いていき、唇と唇が触れる。瞳と瞳が見つめ合う。
玉響、私たちは限りなく恋人同士へと肉薄した。それを隔てるのは薄い精神的な膜一枚。
コ○ドームの話をしているのではない。でもイメージ的には正にそんな感じだった。
唇までは許したが、舌の侵入までは許さない。ユミも……裕美もわかっているのであろう。舌による打診や接触はなかった。
やがて唇が解けていく。うっとりと夢見心地な裕美の表情。おそらく私も似た表情をしているのではないか。
「ふにゃあ〜♡」
と漏らして、裕美が湯船に潜る。私も一瞬遅れてそれに続く。
同時に顔を上げてやろうと思ったが、裕美はなかなか顔を上げない。となれば、こちらも先に顔を上げる訳にはいかず、はからずも新たなバトルが勃発する。
しかし、肺活量の差なのか何なのか?
息が続かなくなり、先に顔を上げてしまう。すぐに裕美も水面から、海ぼうずよろしく顔を上げる。
「ひろみ?」
愛しい想いを含ませて、呼び掛ける。
「こゆき?」
おそらくは同等以上の熱量が込められた言葉が返ってきた。
私はそれを嬉しいと思うと同時に、切なくも感じた。
裕美の私に対する『愛してる』の気持ちに、私は裕美に対して『大好き』でしか返せない★泣きそうになった。
「裕美っ!」
抱きついた。
「ごめん!ごめんね……」
涙がほおを伝った。
「えっ?何がごめんなの?怖いよ、小雪……」
私はそれには答えず、裕美をただぎゅっと抱き締めた。

再び、お風呂の縁へと腰掛ける2人。
「ちょっと、お湯の温度が高いんじゃないかなあ?」
「そんな事よりも、なんで急に泣きだしたりしたの?私が泣くんだったらわかるよ?小雪が泣く理由がわからない……」
裕美がかぶりを振った。
「実はね、私にも良くわからないの。だから、支離滅裂になっちゃうかもしれないけれど……」
私の言葉に、裕美は優しく微笑んだ。
「良いよ。ゆっくりでも、支離滅裂でも。私は小雪ちゃんの考えてる事が知りたい」
こくんと頷いた。私も裕美ちゃんに聞いて欲しいと思った。
「私、ずっと信じている事柄があるの。『人は何かを手に入れた時、何かを失い、また、何かを失った時、何かを手に入れる』という事を。これはね、等価交換じゃないの。大きな価値のあるモノを手に入れて細やかなモノを失ったり、その逆だったり。弘毅君が私の告白を受けて、付き合ってくれるようになって
すごく嬉しかった。でも、その時既に私は失っていたの。裕美ちゃんを愛する資格を……。」
「まあ、それは私もわかってた事だし、恋は早い者勝ちだから……」
「私ね、このお風呂入るまでは、裕美ちゃんの事をそこまで好きだとは思ってなかったのね?弘毅君を愛する気持ちが100だとすれば、裕美ちゃんを好きな気持ちは70から80くらい?でも気付いちゃったの。私、裕美ちゃんが悲しむ顔見たくない。裕美ちゃんの気持ちに応えてあげたいって!ひょっとしたら裕美ちゃんに対する想いは101以上かも……」
言いかけた口を裕美ちゃんの右手が塞ぎ、同時に首を左右に振った。
「ありがとう、小雪ちゃん。そこまで私の事を想ってくれて。その気持ちだけで充分だよ♡ねえ、キスして良い?」
首肯すると、裕美ちゃんは唇を重ねてきた。けれども、すぐに離れてしまう。
「もう二度と、言っちゃ駄目だよ?弘毅君の事、大事にしてあげな?」
こくん、と頷く。
「冷えてきたね。お湯に浸かろう?ちょっと水入れて温度下げるね♪」
2人で肩まで浸かる。
「私の事も話したいな。聞いてくれる?」
「うん。私も裕美ちゃんの事、もっと知りたい」
「うふふ、ありがと☆小雪ちゃんの事好きになる前の話なんだけれど。私ね、中学の時、人間嫌いだったんだ」
「人間嫌い?」
意外な告白にびっくりする。
「うん。親も教師も大人はみんな嫌いだったし。男子はいやらしい目で胸とか見てくるし、女子は女子で私の美貌に嫉妬してか、意地悪してくるし。どうもね、女子のリーダーの好きな男子が、私の事を好きだったらしいのね。それでイジメられてた」
「ひどい……」
「まあ、私も生意気だったからさ。で、高校もぼっちなんだろうなって思ってた。1学期の中間テストの後だっけ?席替えで小雪ちゃんの隣になってさ。お昼に優子ちゃん智子ちゃんがやってきてさ。私はどっか消えようと思ってたんだけれど、小雪ちゃんが、『一緒に食べない』って言ってくれてさ。断って角が立つのも嫌だったから、渋々ご一緒したんだけれど」
「渋々だったのか〜★誘わなきゃ良かったね?」
「まあ、そう言わないでよ。私、しゃべるの苦手だったんだけれど、ちょっとずつしゃべるようになってさ。楽しくなってきてたんだけれど。でも、2学期になって席替えで、離れ離れになって。『またぼっちに逆戻りか』と思ってたら、小雪ちゃんがお昼誘いに来てくれて。『もう友達でしょ?』って、あれ今思い出しても泣きそうなくらい嬉しかったな」
「そっか、苦労したんだね?よしよし」
「でも今は幸せだよ。まあ、弘毅には思うところもあるけれどさ。小雪ちゃんを泣かせたら許さない!ギッタンギッタンにしてやる」
「えーと、イジメられっ子だったんだよね?」
「うん。やられたらやり返してやったけれど、倍返しで♪」
「あはははは……」

お風呂から出た後🛀、お布団では。
妹役の裕美ちゃんにパジャマの上から、これでもか、とばかりに胸を揉まれたんだけれど、その程度でした。
2日目以降?恋人未満でしたよ?うふふふふ♡

恒例の次回予測
小雪ちゃんの友達以上恋人未満の高橋裕美です💞今回は、小雪ちゃん成分う〜んと補給した〜♡これで氷河期が来ても生きていける🍧
さーて、来週の放送は?
河野弘毅の浮気が発覚、小雪ちゃんと私で殺害してバラバラに切断。山に埋めに行くというお話です。
小雪ちゃんを悲しませるヤツは、このチェーンソーの餌食にしてやるんだから☆あーはっはっはっはっは♪

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