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『第1話:勇者の剣』ラブライブ!二次創作小説ラブライブ!ファンタジー〜魔王をやっつけて世界を滅亡の危機から救おう〜

  • 2019年7月13日

「海未ちゃーん!ことりちゃーん!早く早くーぅ」
「もう、穂乃果ったら。そんなに走ったら、転んでしまいますよ?」
「穂乃果ちゃん、ご機嫌だね♪」
穂乃果ちゃん、ことりちゃん、海未ちゃんの3人がやってきたのは、アキ=バハーラ。世界のほぼ中心に位置する大陸の、これまたほぼ中心に位置する城塞都市です。
古(いにしえ)の昔、世界を支配していた魔王を倒した勇者が、魔王城及びその周辺一帯を更地にし、その跡に築き上げられた町が発展したのが、このアキ=ハバーラです。
この地には、かつての勇者が残したとされる言葉があって、それは、
『再び世界に闇が蔓延(はびこ)りし時、勇者が現れ、我が剣を手に、魔を討ち滅ぼすであろう』
というものです。
その勇者の剣というのは、岩に突き刺さった状態で展示されていて、これを引き抜けた者にその所有権が移るのだそうです。一回50Gで誰でも挑戦出来ます。
あなたも、アキ=ハバーラを訪れた際には、試してみてはいかが?
この伝説があるため、この地は冒険者デビューを控えた人達が、わらわらと群がってくる観光地となっています。
そう、穂乃果ちゃんたち3人も、『Slope of μ’sic tree冒険者養成所(=通称μ’s)』を卒業し、その卒業旅行として、この地を訪れたのです。
穂乃果ちゃんと海未ちゃんが戦闘科を、ことりちゃんは魔法科を修了しています。

「ほら、見て見てこの立て札!『勇者の剣ミュージアム』まであと200mだって☆」
「もうっ、やめて下さい、みっともない★田舎者まるだしではありませんか。私たちはここで待っていますから、穂乃果はさっさと行ってきて、さっさと失敗して、戻ってきて下さい」
「えー、海未ちゃんたちも行こうよー。せっかく、アキ=ハバーラまでやってきて、勇者の剣を見もしないで帰るなんて、もったいないよぉ。ことりちゃんもそう思うでしょ?」
「え、え〜と……」
「どうなのですか、ことり?」
ギラン☆海未ちゃんの目が光ります。
「どうなの、ことりちゃん?」
「え、え〜と、私も見てみたい……かな?」
「やったー、2対1で、穂乃果ことりチームの勝ちー!行こう行こう♪」
「裏切りましたね、ことり?」
「う、海未ちゃん、視線がチクチクするよ?」
「知りません!」
海未ちゃんは、穂乃果ちゃんの背中を追いかけて、すたすたと行ってしまいました。

古(いにしえ)の勇者の活躍により、永く平和な世が続いていたのですが、十数年ほど前から、世界に不穏な空気が流れてきました。
その端緒は、北西の方角にある王国が滅びたのです。その原因を探るために派遣された調査隊も、連絡が途絶えてしまいました。恐らく、全滅したであろうと目されています。
また、この頃から、町や村、都市などの周辺で見られる魔物達にも、変化が見られるようになりました。
凶暴化したり、或いは、それまで見られなかった強力な魔物が現れるようになったのです。
第二次調査部隊(調査隊から、戦力を増強された調査部隊となっています)、第三次調査部隊と続けて派遣されましたが、こちらも1人として、戻りませんでした。

「新しい魔王が魔族を引き連れて、地獄からやって来たのではないか?」
「いや、禁断の古代魔法を操る邪悪な妖術師が、世界を支配しようと動き出したに違いない」
「いや違う!きっと強大な力を持つデビルサモナー(悪魔召喚師)が、邪神をこの世に呼び出したんだ!」
「ひょっとしたら、天界を追放されし堕天使が、地上の支配を目論んでいるのかも?」
人々は口々に噂を広めていきました。真相は不明ですが、何らかの強大な力を持つ邪悪なるモノが、世界を闇に閉ざそうとしている。その存在を『魔王』と呼ぶ事が、世界会議で決定されました。
しかし、肝心の魔王討伐に関しては、一向に話が進展しません。
『魔王』の所在が不明で、しかも、歴戦の冒険者や名のある騎士、高度な魔法を使いこなすとされた魔術師などが参加した調査部隊が、音信不通になっているのです。
どの国や都市も、自らの兵力などを割きたくはありません。魔王を退治して
「やれやれ」
と思っていると、隣国の兵がやってきて攻め滅ぼされたのでは、何をやっているか分かりません。
何度目かの世界会議を経て、『魔王』に懸賞金が掛けられる事に決まりました。
『冒険者の皆さん、魔王を探しだしてやっつけたら、一生遊んで暮らせるだけのスペシャルご褒美BOXを差し上げますよ☆』という訳です。
つまり世界の平和は、冒険者の活躍に掛かっていて、穂乃果ちゃんたち3人も、魔王を退治するために冒険者養成所に通い、実力を磨いてきたのです。

「さ、穂乃果、挑戦してきて下さい」
「海未ちゃんも行ってきたら?私はここで見てるから♪」
「何言ってるの、二人とも!海未ちゃんのバカヂカラで引っ張れば、抜けるかもしれないし。ことりちゃんだって、今まで多くの力自慢が引っ張ってきて、次は簡単に引き抜ける状態になってるかもしれないよ?」
「あはははは…、さすがにそれは、ないんじゃないかな……」
「バ、バカヂカラ……(怒)」
「さあ、じゃんけんで勝った人から、順番に行くよ☆じゃんけんぽん!」
「私、ことり、穂乃果の順番ですか。じゃあ、バカヂカラで挑戦してきますね♡」
「あれ、どしたの、海未ちゃん?怖い顔して…」
「どうもしませんよ?行ってきますねっ!」
歩いていく海未ちゃんの背中を横目に、ことりちゃんが穂乃果ちゃんに耳うちします。
「さっき、穂乃果ちゃん、海未ちゃんのこと、『バカヂカラ』って……」
「あっ、つい本音が……。どうしよう?海未ちゃん、許してくれるかなあ?」
「謝ろ?謝ったら、きっと大丈夫だよ♪海未ちゃんも鬼じゃないんだし☆」
「鬼だよ!いや、鬼より怖いソノダウミだよ!」

「穂乃果!聞こえていますよ?」

(まったく、穂乃果ったら!それよりも今は勇者の剣に集中しなければなりませんね。もしこれが引き抜けたら……)

「あっ、あそこにいるのは、魔王を退治した先の勇者様では?」
「勇者様、このたびは魔王討伐、おめでとうございます☆」
「うっみうっみうー♪勇者海未様のファンなんです。サイン下さい♪
この割りばしの袋に……」
「ええい、静まれ、静まれ〜☆」
「こちらにおわすお方をどなたと心得る!恐れ多くも先の魔王スレイヤー、園田うみうみ公にあらせられるぞ!皆の者、頭(ず)が高い。うみうみ公の御前(ごぜん)である。控えおろう」
「ちょっと、騒ぎ過ぎです♪いくら私が魔王を退治した伝説の勇者だからって……」

「海未ちゃーん、いつまでも怒ってないで、早く挑戦しようよおー」
「わ、分かってますよ(赤面)」
「ことり、あんなに顔を真っ赤にして怒る海未ちゃん、初めてみたよ」
「ことりちゃん!ことりちゃんのお陰で、穂乃果は良い人生だったよ。先立つ不幸をお許し下さい」
「穂乃果ちゃん!」
(2人とも、やめて下さい。これは怒っているのではなくて、勇者になった妄想から醒めて、恥ずかしがってるだけなんです。ああっ、この場から逃げだしたい★)
海未ちゃんは勇者の剣の前に立つと、軽く深呼吸をしてから、剣を握り締めました。
「えいやっ!ぬぬぬぬぬぬぬっ」
勇者の剣に手をかけ、渾身のチカラを振り絞る海未ちゃん。ですが、抜けそうな気配はありません。
「あ〜、海未ちゃんのバカヂ……怪力でもダメかー★」
「穂乃果、フォローになっていませんよ?」
肩で息をしながらも、穂乃果ちゃんにプレッシャーをかけるのは忘れません。
「次はことりの番だね☆気合い入れて行ってくる。……。えいっ!やーっ!」
ことりちゃんも全力で引き抜こうとしますが、もちろんビクともしません。
「やっぱりダメでしたね★後ろもつかえていることですし、穂乃果もさっさと挑戦して、さっさと失敗してきて下さい☆早急にここを立ち去り、今日泊まる宿を探さないといけませんからね」
「ちぇっ、人が並んでいるのは、海未ちゃんがぐずぐずしていたからで、穂乃果のせいじゃないのにな★」
「何か言いましたか?」
「さあ、穂乃果、頑張ってくるぞー!」
「まったく」
「まあまあ。それより今日の宿って、お食事処も兼ねてるんだよね?確か、泊まれる料亭『最高菜 大宝亭』ってフレーズで有名なところなんだって☆アキ=ハバーラに行ったら、是非立ち寄りたい場所の一つだって、ガイドブックにも書いてあるよ♪」
「ああっ♪良いですね☆今日は長距離を移動しましたし、美味しい食事を採って、快適なベッドでぐっすり休んで、明日への英気を養いたいところですね♡」
「ねえー、抜けたよー?」
「はいはい、残念でした★さあ、さっそく、宿に向いますよ☆」
「だから抜けたんだって!」
「いつまでも未練たらしくしてないで、速やかに……」
「ちょっと待って!海未ちゃん?穂乃果ちゃん、勇者の剣、抜けたみたい……」
「え、ええーっ!?」
事実上の観光名所と化していた勇者の剣が、抜けるなんて……。周りにいた人々が穂乃果ちゃんのそばに集まってきます。
「どどど、どうするのですか?」
「どうしよう……★」
「とりあえず逃げよう☆」
ことりちゃんの言葉を合図に3人は、脱兎のごとく駆けだしました。


「凛、花陽!今の見た?」
「あれって、絶対抜けないようになってるんじゃなかったんだ!」
「ううっ、大変ですぅ」
「にこりんぱな海賊団、次の獲物はあの勇者の剣よ!見失わないよう、追いかけるわよ」

第2話に続く。

作者より、メンバーカラーについて。
「いや違う!きっと強大な力を持つデビルサモナー(悪魔召喚師)が、邪神をこの世に呼び出したんだ!」
のセリフの色が、ことりちゃんカラーの『ベージュ』です。ことりちゃんカラーには『グレー』説もあり、この地の文の色がグレーです。さらにライブのサイリュームのことりちゃんカラーは『白』になります。
ちなみに、美容院で
「ことりベージュにして下さい」
と頼むと、ちゃんと通用するんだって。
私のサイトでは、

「穂乃果ちゃんのしたいようにすれば良いんだよ☆」
ということりちゃんのセリフはシルバーにしています。なお凛ちゃんは黄色だと、
「元気出して行っくにゃ〜ん☆」
と、光って読みづらいと感じたので、
「凛はμ’sのみんなのこと、だ〜い好きにゃ〜」
と、金色に変えています。

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